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イオン液体

イオン液体とは

一般に塩化ナトリウムに代表される塩類は常温で固体であり、数百度以上の高温領域で融解して液体「溶融塩」となります。
ところが近年になり、特定の有機の陽イオンと陰イオンの組み合わせで、室温で液体となる塩が見出され、これらはイオン液体(常温溶融塩、Ionic Liquid、イオン液体)と呼ばれ、産業界、大学などから大きな注目を集めています。

イオン液体の種類

一般に研究が進められているのはイミダゾリウムタイプですが、ホスホニウムタイプ、ピリジニウムタイプ、アンモニウムタイプ、アミノ酸タイプなどもあります。

イオン液体の特長

  • 高イオン伝導性(10-3~10-4S/cm)がある。
  • 揮発しないので半永久的な使用が可能(性能持続分野、リサイクル分野、宇宙分野)
  • 有機化合物だが、耐熱性(~約300℃程度)があり、熱のかかる用途でも使用可能。
    従って熱可塑性樹脂(プラ材)やゴム等の用途に半永久的な帯電防止機能が期待できます。
  • 透明な液体なので、光学分野でも使用可能。
  • 湿度依存性はほぼないので、季節に左右されずに帯電防止機能の保持が可能。
  • 反応型イオン液体も開発しており、アクリル基や水酸基等の官能基を分子内に持ち、
    例えば、ベース樹脂と架橋する事で、拭き取り試験等に優れた耐久性が期待できます。
  • 疎水性から親水性まで様々な物性を有します。

イオン液体の用途

1.高イオン伝導性、広電位窓の利用

  • 二次電池用電解液(リチウム電池)
  • 電解質、ゲル電解質への応用 (色素増感型太陽電池、燃料電池、キャパシタ)
  • 電気メッキ浴(高効率、リサイクル、非毒性)

2.不揮発性、安定性、高耐熱性の利用

  • 新規のクリーン溶媒(リサイクル可能な反応溶媒としての活用 )
  • 潤滑剤(軸受け、ベアリング、精密小型モーター)
  • 貯蔵物への利用

3.高耐熱性、不揮発性、高比熱容量の利用

  • 高真空下での媒体(水銀代替、電子顕微鏡への応用)
  • 高温熱媒(不燃性、不揮発のため安全性大)

4.環境エネルギー分野への利用

  • リチウムイオン電池等の技術に用いられる
  • 太陽光等、再生エネルギーの蓄電池の電解液技術に用いられる
  • 電気自動車の技術進歩に用いられるよう研究開発が進んでいます

5.帯電防止分野への応用

  • 少量添加での効果
  • 湿度に依存しない
  • 熱安定性効果

6.帯電防止分野への応用

  • 防曇機能への応用
  • 耐久性能付加

取り扱いイオン液体

弊社は、一般的なイオン液体であるアニオンにフッ素を有するイオン液体の他にも非フッ素系イオン液体も取り扱いを致しております。


  • イミダゾリウム系イオン液体
    特徴紹介:他のイオン液体よりも電導度が高いため、リチウムイオン電池やキャパシタの電解液等の技術に用いられることが期待されています。
  • ピリジニウム系イオン液体
    特徴紹介:アクリルポリマーとの相溶性、極性バランスがとれるため、アクリル粘着剤などに用いることが期待されます。
  • 脂環式アミン系イオン液体
    特徴紹介:低粘度化が図れ電導度を高く調整できるため、リチウムイオン電池やキャパシタの電解液等に用いることが期待されます。
  • 脂肪族アミン系イオン液体
    特徴紹介:ウレタンポリマーとの相溶性、極性バランスがとれるため、コーティング剤などに用いることが期待できます。
  • 脂肪族ホスホニウム系イオン液体
    特徴紹介:耐熱性が高いため、成形材等の練り込み材料に用いることが期待できます。
  • ピロリジニウム系イオン液体
    特徴紹介:アクリルポリマーとの相溶性、極性バランスがとれるため、アクリル粘着剤などに用いることが期待されます。

◇特徴のあるイオン液体としまして、下記のイオン液体も取り扱いをしております。
【反応型イオン液体】
・アクリル基を持ったイオン液体 
・メタアクリル基を持ったイオン液体 
・トリアルコキシシリル基を持ったイオン液体 
・水酸基を持ったイオン液体

 

【水系イオン液体】
・水酸基を持ったイオン液体
・水に可溶なイオン液体

 

弊社は、様々な分野へのイオン液体の利用をいただけるように、イオン液体の開発に努力を注いでおり、お客様のご要望がございましたらご相談を頂けますようお願い致します。

更新日 2022年 12月15日

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